ビットコイン保有者ランキング2026|個人企業国の順位を解説
この記事のポイント
ビットコイン保有者ランキングを主体別に見ると、個人は推定約110万BTCのサトシナカモト、企業は約84万BTCのストラテジー、国家は約21万BTCの米国が最上位。現物ETFのIBITや大手取引所も大量に保有する。
「ビットコインを一番多く持っているのは誰なのか、企業や国まで含めた保有者ランキングを知りたい」
こうした疑問に答えます。
本記事の内容
- 保有者の分類とランキングの調べ方
- サトシナカモトなど個人の保有者ランキング
- 企業や国家によるビットコイン保有量ランキング
結論から言うと、ビットコインの保有者ランキングでは、個人では考案者のサトシナカモト、企業ではストラテジー、国家では米国が上位に位置します。
保有者を主体ごとに整理して見ることで、市場の全体像や資金の動きも読み取れるようになります。まずはランキングの調べ方と分類から順番に確認していきましょう。
ビットコイン保有者ランキングの調べ方と分類
ビットコイン保有者ランキングとは、誰がどれだけのビットコインを持っているかを保有量の多い順に並べたものです。近年登場したビットコインetf(現物)などの普及もあり、保有者の構造や分布への関心は一層高まっています。ビットコインのブロックチェーンは取引履歴がすべて公開されているため、保有量を客観的な数値で把握できる点に特徴があります。
まずランキングの見方と保有主体の分け方を押さえると、個別の順位を正しく読み解けるようになります。
保有量を把握する仕組み
ビットコインの保有状況は、ブロックチェーン上に記録されたオンチェーンデータから確認できます。ブロックエクスプローラーや専用の解析ツールを使うと、各アドレスの残高や取引履歴を誰でも参照できます。
保有量の多いアドレスを残高順に並べたものはリッチリストと呼ばれます。上場企業や国家の保有量は、決算資料や政府の公表データもあわせて確認します。
ビットコインの発行上限は2100万枚と決まっており、2026年時点で流通している枚数はおよそ1990万枚です。この限られた総量のうち、どの主体がどれだけを占めるかという視点でランキングを見ると、市場の構造が理解しやすくなります。
保有主体の主な分類
ビットコインの保有者は、性質の異なるいくつかの主体に分けられます。近年は特にビットコイン機関投資家による大口の保有が増加しており、ランキングを見るときは、この分類を意識すると混乱を避けられます。
| 保有主体 | 主な例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 個人 | サトシナカモト、クジラと呼ばれる大口投資家 | 匿名性が高く実態の把握が難しい |
| 上場企業 | ストラテジー、メタプラネット | 決算で保有量を開示する |
| 現物ETF | ブラックロックのIBITなど | 投資家の資金をまとめて保有する |
| 国家 | 米国、ブータン、エルサルバドル | 押収や戦略的購入で保有する |
| 暗号資産取引所 | バイナンス、コインベース | 多数の利用者の資産を預かる |
個人の大口保有者は、業界で1000BTC以上を持つアドレスをクジラと呼びます。さらに細かく分けると、5000BTC以上をザトウクジラ、1000から5000BTCをクジラ、100から1000BTCをサメと分類する見方もあります。
ランキングを見るときの注意点
リッチリストの上位アドレスが、そのまま特定の個人を指すとは限りません。取引所やETFのアドレスは、多数の利用者や投資家の資産をまとめて管理しているためです。
またビットコインは1人が複数のアドレスに資産を分散させることもでき、逆に1つのアドレスが集団の資産にあたる場合もあります。順位の数字だけでなく、その裏にある保有の実態を確認することが大切です。
過去に誤解されやすかった点として、初期に採掘されたまま動かない大量のビットコインがあります。秘密鍵を失って取り出せなくなった、いわゆる失われたビットコインも一定量存在するとされ、ランキング上の保有量が必ずしも売買可能な量と一致しない点にも留意が必要です。
個人のビットコイン保有者ランキング
個人のビットコイン保有者ランキングで、群を抜いて多いとされるのが考案者のサトシナカモトです。次いで初期から投資を続けてきた海外の著名投資家が並びます。
日本人の保有者についても関心が高いため、世界の大口保有者と日本の状況をあわせて見ていきます。
最も多く保有するサトシナカモト
ビットコインを生み出したサトシナカモトは、個人として世界最多の保有者と推定されています。保有量はおよそ110万BTCとされ、これは初期のブロック採掘に見られる特徴的なパターンから推定した数値です。
サトシナカモトの正体は2026年時点でも判明していません。保有するビットコインは長期間ほとんど動いておらず、市場に売却されずに眠り続けている点も注目されています。
その資産価値はビットコイン価格の上昇にともない拡大しており、休眠状態のまま世界屈指の規模を保っています。ただしこの110万BTCという数字はあくまで推定であり、本人が公表した保有量ではない点に注意が必要です。
世界の主要な個人保有者
サトシナカモトに次ぐ個人の大口保有者としては、ウィンクルボス兄弟がよく知られています。兄弟は合計でおよそ7万BTCを保有するとされ、2013年ごろから長期保有を続けています。
このほかにも、ビットコインの初期から関わってきた開発者や投資家が大口保有者として挙げられます。一般に1000BTC以上を保有するアドレスはクジラと呼ばれ、こうした大口保有者の総保有量は2026年時点でおよそ320万BTクに達したとする分析もあります。
大口保有者の売買はビットコイン相場に影響を与えることがあります。そのため多くの投資家が、クジラのウォレットの動きをオンチェーンデータで注視しています。
日本のビットコイン保有者と成功者
日本にもビットコインで大きな利益を得た成功者はいますが、名前や保有量が公表されている例はごくわずかです。個人の保有情報が表に出にくいため、日本人の保有者ランキングを正確に作ることは難しいのが実情です。
日本国内の暗号資産保有者は2023年時点で500万人を超えると推定されています。一方で2017年の確定申告で仮想通貨の利益として1億円超を申告した人は331人にとどまり、いわゆる億り人はごく一部に限られます。
日本のビットコインの歴史では、東京に拠点を置いていた取引所マウントゴックスの破綻も知られています。当時ビットコインを保有する日本人はまだ少なく、被害にあった国内利用者は1000から2000人程度だったとされ、個人保有の裾野が広がったのはその後のことです。
企業のビットコイン保有量ランキング
企業のビットコイン保有量ランキングでは、米国のストラテジーが世界最大の規模を誇ります。日本ではメタプラネットが突出した保有量を持ち、国内トップに立っています。
近年は財務戦略としてビットコインを組み入れる上場企業が世界的に増えており、その背景もあわせて整理します。
世界の上場企業ランキング
世界の上場企業でビットコイン保有量が最も多いのは、米国のストラテジーです。圧倒的なビットコイン買い増しを行うマイクロストラテジーとはどのような企業か、その財務戦略やビットコイン戦略の詳細は常に注目されています。旧社名のマイクロストラテジーとして知られ、2026年7月時点でおよそ84万BTCを保有しています。
同社は借入や株式発行で調達した資金でビットコインを買い増す戦略を続けてきました。平均取得単価は1BTCあたり約6万6000ドルとされ、保有規模は一国の政府をしのぐ水準に達しています。
ストラテジーに続く企業としては、マイニング事業を手がける米国企業や、財務にビットコインを組み入れる新興企業が並びます。上場企業全体の保有量は年々増加しており、市場全体に占める企業保有の比重が高まっています。
日本の上場企業ランキング
日本の上場企業では、メタプラネットが圧倒的な保有量で首位に立っています。2026年7月時点で保有量はおよそ4万3000BTCに達し、世界の上場企業でも上位に入る規模です。
メタプラネットの保有量は日本企業全体の大半を占めるとされ、国内では突出した存在です。これに続く企業としては、ビットコインを段階的に取得してきたリミックスポイントなどが挙げられます。
日本では暗号資産を保有する上場企業が増えているものの、公式に保有量を開示している企業は限られます。会計基準の整備や規制の動向を見極めながら、開示に踏み切る企業が徐々に広がっている段階です。
| 区分 | 代表的な企業 | おおよその保有量 |
|---|---|---|
| 世界首位 | ストラテジー | 約84万BTC |
| 日本首位 | メタプラネット | 約4万3000BTC |
企業保有が広がる背景
企業がビットコインを財務に組み入れる動きが広がる背景には、いくつかの理由があります。値動きの大きさを利益機会と捉える企業が増えたことが、まず挙げられます。
現金や預金だけで資産を持つよりも、価格上昇が期待できる資産として保有する狙いがあります。あわせて、少額から段階的に買い増せる柔軟さや、専門の管理機関に保管を任せられる運用のしやすさも後押ししています。
一方で、ビットコイン価格が下落すれば企業の財務にも影響が及びます。企業保有の拡大は市場に厚みをもたらす反面、価格変動リスクを財務に取り込むことになる点は理解しておく必要があります。
国家とETF・取引所のビットコイン保有ランキング
ビットコインの保有者は個人や企業だけではありません。国家や現物ETF、暗号資産取引所も大量のビットコインを保有し、ランキングの上位を占めています。
これらの主体は保有の目的や仕組みが異なるため、それぞれの特徴を分けて確認します。
国家によるビットコイン保有
国家として最も多くのビットコインを保有しているとされるのが米国です。犯罪に関連して押収したビットコインを中心に、およそ21万BTCを保有すると見られています。
戦略的にビットコインを購入している国もあります。ブータンは水力発電を活用したマイニングで1万BTC超を積み上げ、エルサルバドルは法定通貨として採用し6000BTC規模を保有しています。
| 国 | おおよその保有量 | 保有の背景 |
|---|---|---|
| 米国 | 約21万BTC | 犯罪関連での押収が中心 |
| ブータン | 約1万BTC | 水力発電によるマイニング |
| エルサルバドル | 約6000BTC | 法定通貨としての採用 |
中国も過去の押収で大量のビットコインを保有すると見られていますが、公式な保有量は明らかにされていません。国家の保有量は押収や政策の変更で大きく動くため、最新の情報を確認することが欠かせません。
現物ETFの保有量
2024年に米国で現物ビットコインETFが承認されて以降、ETFが保有するビットコインは急速に増加しました。詳細なビットコインetf一覧を参考に各銘柄の規模や信託報酬を比較すると、なかでもブラックロックが運用するIBITは、2026年時点でおよそ80万BTCを保有し、ETFのなかで最大規模です。
IBITは米国の現物ビットコインETF全体の資産のうち、約半分を占めるとされます。ETFは多数の投資家から集めた資金でビットコインを保有する仕組みで、投資家は証券口座を通じて間接的にビットコインへ投資できます。
米国の現物ETFが保有するビットコインの合計は、サトシナカモトの推定保有量に匹敵する水準まで拡大しました。機関投資家の資金が流入し、ETFはビットコイン市場で存在感を強めています。
暗号資産取引所の保有量
暗号資産取引所も、多数の利用者の資産を預かる形で大量のビットコインを管理しています。世界最大級の取引所バイナンスは、コールドウォレットにおよそ60万BTC以上を保管しているとされます。
米国のコインベースは、個人利用者や機関投資家の資産に加え、複数のETFの裏付け資産も預かっています。そのため管理下にあるビットコインは80万BTC規模に達するとの見方もあります。
これらの取引所が保有するビットコインは、取引所自身の資産ではなく利用者から預かった資産が大半です。リッチリストの上位に取引所のアドレスが並ぶのはこのためで、保有量の内訳を理解しておくことが重要です。
まとめ:ビットコイン保有者ランキングは主体別に把握する
本記事では、ビットコインの保有者ランキングを個人、企業、国家、ETF、取引所という主体別に整理し、それぞれの保有量と特徴を解説しました。あわせて保有量の調べ方やランキングを見るときの注意点も紹介しました。
本記事のポイントをおさらいします。
本記事のポイント
- 個人ではサトシナカモトが最多と推定される
- 企業ではストラテジー、国家では米国が上位
- 取引所やETFの保有は利用者の資産を含む
保有者を主体ごとに分けて理解することで、順位の数字だけに惑わされず、ビットコイン市場の構造を落ち着いて読み解けるようになります。誰がどれだけ保有しているかを知ることは、今後の相場や資金の流れを考えるうえでの手がかりになります。
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ビットコイン保有者ランキングに関するよくある質問
参考文献
執筆者
編集部
B2B特化のブロックチェーン・暗号資産メディア「Crypto With」の編集部。金融機関やIT企業の意思決定者向けに、国内外の最新技術トレンドや日本の法規制動向など、導入判断に直結する客観的なデータに基づく信頼性の高い実務情報を発信しています。
監修者
リサーチチーム
「Crypto With」のコンテンツ監修・リサーチを専門に行う調査チーム。国内外の金融規制や暗号資産市場の動向を追う専門家で構成され、データと根拠に基づく客観的な分析レポート、日本の複雑な法規制の解説を提供。金融機関・IT企業の意思決定に必要な情報を信頼性重視で発信します。
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